First seven days

「もっとゆっくりお願いします」

そんな願いは、冷酷過ぎる程完全に無視され続けた結果、
あの日からもう1週間。

時計は止まってくれないんですね。

不思議な程、くぅの気配を感じません。
「ゲンさんの側に居るんだよ」って皆が慰めてくれるのですが、
悲しいかな、全く感じることが出来ないんです。

で、気付いちゃったんですよ。
くぅ、先に天国に行っていた「ちぃ」と一緒に居る。

仲睦まじく、寄り添って歩く写真の中のくぅの笑顔が全てを物語っています。

いまは、「夫婦水入らず」ってことですかね。
9年ぶりの再会だもんね。
気配だけでも近くに居て欲しいのが正直な気持ちだけど
それならそれで、なんか安心。

そういえば、くぅが天命を全うする2、3日前、不可解な出来事がありました。

もんが突然部屋の中で震え出し、
上の方を見ながら、何かに怯えている仕草を続けました。
ぴぃが云うには、僕が寝た後も、怯えは止まらず、ずっと数時間続いたそうです。

ちぃがくぅを迎えにきてたんだね。

信じるか信じないかは、アナタ次第です。