ぴぃが職場から、サバとアジを頂いて帰って来た。
ぼくは、ヴィーガンなのに、なぜか、お魚を捌くことが出来る。
鱗も側線も付いたままの鮮魚。
いくら死んでいるとはいっても、いい気持ちはしない。
ぴぃの晩ご飯用に冷凍保存しておくために、重い腰をあげる。
まな板の上に横たわるお魚さんと目が合わないように注意しながら、
命を戴く事への感謝を忘れずに3枚におろした。
よく手を洗ったつもりなのに、魚をさばいた後の匂いが手に残る。
昨夜のストレッチタイムは磯の香に包まれていた。
ストレッチ終盤に、テレビの中のニュースキャスターが、
8月29日は「焼き肉の日」だって言ってるのが聞こえた。
悲しくなった。
だって29日はくぅちゃんが天国に行って、ちょうど1ヶ月目の月命日なのに。
2020-06-11
優しいもんちゃんは、誕生日ケーキを、ちなと半分こ。
ぼくは2階に上がってベッドに横たわった。
「ケーキは3人で分けるものだろう」
2階に誰もいない事を確認して、口に出して言ってみた。
疲れているのかな。なんかハッピーな気分じゃないまま眠りについた。
夢を見た。
ぼくは、夢の中でも大きな魚をさばいている。
魚の背骨にそって包丁を入れたその時、
魚の目が動きこちらを見る。魚は痙攣してまだ生きている。
その顔が、くぅの顔に変わる。
「うわーっ!」
自分の叫び声で目が覚めると、心臓がバクバクしている。
くぅ、ごめん。
ケーキ、ちゃんと3等分しなかったパパが悪いね。
ケーキを待つもんちゃんの横で、
主役でもないのに一番アピールしていたくぅのポーズを想い出す。
くぅ、初めて夢に出て来てくれたね。
想像していた感動の再会とは全く違う、理想とはかけ離れた登場だったけど。
ぴぃちゃんちの初代店主GENの過去のブログです。今現在はLINEなどのアプリ開発のお仕事をしています。御用命はこちらまで!genfukuhara@gmail.com