天国からのバースデーカード

パパへ

誕生日おめでとう。

あの日のように、一緒にロウソクの灯を消してあげることが出来なくてゴメンね。
本当は50歳になる記念日、一番そばで迎えたかったんだよ。

でもね、ぼく、病気に勝てなかった。
メチャクチャ痛くて、しんどくて。
がんばったんだけど、耐えられなかったよ。

それでも、最後の日、パパがそばにいてくれた。
ずっとそばに付いて居てくれたでしょ。
嬉しかったな。

パパには届いていたかな？
最後に、ぼくが、「ありがとう、幸せだったよ」って何度も伝えていたこと。

パパ、ぼくのことは心配しないで。
こっちの世界では、痛みも苦しみもないから。

ぼくのことよりも、3人のこと、よろしくね。

健康なもんは、病気がちだったぼく、ちぃの陰でずっと我慢してた。
パパの関心を集めることが出来なかったんだ。
ここまで辛抱強く、甘えれる日を待っていたんだよ。
だからいっぱい甘えさせててあげてね。

ちなは、なにも分かってない振りをしてるけど、本当はすべて分かってる。
パパを元気づけようと、一生懸命無邪気に振る舞ってるんだ。
バカっぽいとか言わずに、理解してあげてね。
パパよりは賢いと思うよ。

さいごに、ママ。
実は、ぼくも一番心配してる。
心が繊細で、不安定なママを支えれるのは、この世で唯一パパだけ。
根気よく諦めないで見守ってあげてね。

ぼくね、また、パパの元で一緒に暮らしたいよ。
でも、それはできないって言われたんだ。
こっちの世界のルールなんだって。
だから、ぼくのことずっと忘れないでね。

ぼくのパパは、ずっとアナタだけなんだから。
とっても幸せだったよ。

くぅより