湘南海岸公園に車を停めて、生コンの堤防まで2人で歩く。
波は小さいけど、人の少ないビーチは気持ちがいい。
砂浜に落ちている「くるみ」の殻を見つけては、不思議がる2人。
このくるみ、一体どこから流れ着いたのだろう。
わたる君がウチの前に引っ越してきて、ちょうど1年4ヶ月。
平屋の古民家を改造して民泊をやる、という夢を持って脱サラした青年だ。
◎大磯のゲストハウス「kanoa」
https://www.instagram.com/watarii.1982/
その後すぐにコロナの影響をもろにくらい、彼は夢諦めざるを得ない状況に追い込まれる。
経済的にも限界を迎えていることも気付いていたし、
生き方が不器用な彼を放って置けず、彼に就職先を紹介した。
2020-07-26
7月29日の午後。
キッチンカーの助手席に彼を乗せ、花水の面接場所へ送迎する。
そのわずか数時間後に、くぅと病院までラストドライブ。
そんな運命の日に、僕の世界にいた彼は、なぜだか他人と思えない。
3ヵ月の試用期間を経て、彼は持ち前の明るさと人なつこい性格が評価され正社員となり、
ゲストハウスの夢は一旦諦めて、昨日、実家へと戻っていった。
目に涙をいっぱい溜めた彼がお別れを言いに来てくれた。
「げんさ〜ん、くるみのケーキ持ってきました。」
ぴぃちゃんちの初代店主GENの過去のブログです。今現在はLINEなどのアプリ開発のお仕事をしています。御用命はこちらまで!genfukuhara@gmail.com